エリオットアンドマコの世界一周

脱サラリーマンのエリオットと脱サラリーウーマンの真子、車でのギャップイヤー

辛うじてロシアに上陸——車の輸送と通関

世界一周の出発日をもともと12月21日土曜日に予定していたが、12月の月初に客室を予約しようとするとまさかの日韓関係が冷え込み来年3月まで運休との告知を韓国系クルーズ会社のDBSさんから受け(関連ニュース:https://mainichi.jp/articles/20191115/ddl/k32/020/347000c)、ショックを受けました。ロシアビザの作成をすでに仲介会社に依頼している状態でもはや後戻りのできない窮地に陥りました。


一時パニックになり慌てて他のクルーズがあるか探し出し、なかったようです。クルーズがなければ貨物船でもええわと思って北海道から富山までの海運会社へ電話しまくったら「古物商許可がありませんか?」と聞かれ、ロシアをやめようとでも視野に入れ始める時、「トランスロシアエージェンシージャパン」社の担当者K.S.さんよりようやく積極的な返事をもらえました。


イェイー…


そして何日に渡って長い長い打ち合わせを経たあと、12月16日に横浜港から年内最後の便に車を乗せてもらい、23日ウラジオストク港に着港後受け取ることになりました。


中古車をロシアへ一時輸入する場合の書類は下記です:
① 車検証
② 登録証書(陸運局が発行)
③ 国際ナンバー(小松自動車工業社に申込)
④ 国際免許
車の中にカバン、普段着などの荷物は原則不可だが置いてある場合は
⑤ インナーカーゴリスト(Inner Cargo List)
が必要となります。


日本側で発生する費用に関しては
① 海上運賃-約35,000円
② 船積み費用-約40,000万
③ 放射線検査、通関費用など-約10,000円
と安いとは言えないがいいところを考えると境港へ行かなくて済むことだ。しかも本来、貨物船を扱う会社はなかなか個人のお客さんを対応してくれない傾向がある中、今回丁寧に対応してくださったトランスロシアエージェンシージャパン社のK.S.さんには感謝を大いに申し上げたいです。


そして車をロシア側で受け取るには通関業者(Custom Broker)が必須みたいで、直にVladivostok Automobile Terminal(VAT、ウラジオターミナル)にメールをしたら業者であるLinks, Ltd.社(http://links-ltd.com/contact-us/)が紹介されました。
通関代行手数料は普段150ドルのところ、交渉してみれば「Winter Client」ということで120ドルで受理してもらえました。15ドルの保険は別途必要です。必要書類は
① 旅券のコピー
② ロシアビザのコピー
③ 登録証書のコピー
④ 外観、シャーシ、国際ナンバーの写真
⑤ 上記インナーカーゴリストの英語訳文
です。


でも、もう25日なので車をピックアップしただろうと思うと、年末の繁忙期に重なり船がヤードに寄港できず近くで待機している様子です。27日までには荷を降ろせる予定だがトラブルがまた起きそうでこのマイナス10度のウラジオストクで待つしかない…とりあえず、日本に一番近いヨーロッパの地で、クリスマスを楽しみましょうよ。^-^